ボーはおそれているの目のネタバレレビュー・内容・結末

途中までは、一般的に自分が最も安心できる場所(家や親のそば)に不和がある場合に人間は不安定になり恐怖を覚えるというテーマのホラー映画かと思ってた。
途中からは自分が最も安心できる場所＝“安全地帯”を見つける話なのかなと思ってた。
終盤は話や画面を追いかけるのに必死で
ラストではボーがおそれの感情を抱きすぎて終わってた。

ボーは精神的に不安定で現実と妄想がどこまで正しいのかがわからず、作中も徹底して起こる数々の事をボーの主観としてしか撮っていない。
ボーは観客にとって全く信用できない語り部だという事を理解しているとまだスムーズに見ることができるのかなと思った。
ただそうなるとストーリーの全てがボーの妄想である可能性も捨てきれず、見ていてとにかく疲れる。
観客の疑心暗鬼具合と次に何が起こるのかわからないドキドキが上手く噛み合わさって絶妙なアリアスター味を出しており、個人的には満足できた。