peplum

ボーはおそれているのpeplumのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスターくんてさぁ本当にキラキラした目で映画作ってるよね?自分の中の十字軍が無類の正義と幸福をもたらすと信じて疑ってないよね?
それ世の中では狂ってるって言われるやつだよ。
今回の映画も本当によかったね。ホアキン・フェニックスのこといじめるの楽しかった?日本にはゆ虐やちい虐というのが好きな層がいるんだけどアリ・アスターくんもきっと気にいるんじゃないかな?ほら、君のミッドサマーを毎晩見てると言ってたアリアナ・グランデもちいかわ好きって言ってたしね。

序盤の薬を水で飲まなきゃという強迫観念の演出うまかった。鍵がないから電話帳をドアに挟んで家を出て、お店で先に水飲んでから支払いするんだけど全然上手くいかなくて街中のならず者が家に流入する。家がそのまま安心安全の基地であってそこに他者が断りなく入り込む不安感、視覚的に心理状態の嫌さをここまで見せられると関心した。
お風呂入ってたら真上に知らんおじさんおるシーンマジで何?笑ったんだけど。そのあと水の中でくんずほぐれつするシーンも頑張って撮るな、ウケるから。
お母さんの葬儀を先延ばしにすることに病的に恐怖を覚えるっていうのは洋の東西を問わず居心地の悪いことだろうからもってくるテーマがうまい。
あの匿ってくれた家もよくわからんよな。脚になんかつけてるし、息子の旧友がこの前見た『哀れなるものたち』にいそうな挙動してるし。娘の部屋間借りしてる申し訳なさ、パソコンにゲロ吐くな!最悪だけど映画としては大成功。

そのあと車でハッパ吸わされたあたりからうつらうつらし始めて夢の中でもボーの物語らしきものを見てたんだけど起きてもまだボーの物語だから混乱した。いやある意味では得がたい鑑賞体験が出来たのかもしれん。中盤40分くらいがモヤの中なので今回の評価は当てにしないでもらいたい。

アニメと舞台が混然となってるあたりで起きたんだけどマジで何??起きてたとしてもついていけたのかわからん。
とにかくホアキン・フェニックスの芝居が上手すぎる。ここまで痛めつけてサマになるのはイ・ビョンホンくらいしか思いつかない。
え、お母さん死んでないん?
え、腹上死するんそっち?
え、ちんぽの化け物おらんかった??

お母さんの家の間取り変でよかった。
夜の海に逃げていくの美しいと思ってたらコロッセウム裁判所でした。
は??
相席食堂方式で見せてくれよ。

エンドクレジットの入りめっちゃよかった。
また俺はアリアスターの手のひらの上。
peplum

peplum