国家権力

ボーはおそれているの国家権力のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.4
ボーはとっても心配性。
うっかりうがい薬を飲んじゃっただけでドキドキハラハラ!
今日はタディの命日、久しぶりにママに会いに行くつもりだったのに、言われもない苦情が夜な夜な来て眠れなくって気がついたらフライトの時間まであとちょっと!
急いで準備してたら大変! 鍵が盗まれちゃった!
お家が心配で出られないボーは結局ママのお家に行けずじまい、トホホ……。
落ち着くためにお薬を飲んだけど、お水が出ない!
水無で飲んじゃダメって言われたのに!
急いで水を買いに行かなきゃ!
うわーん、お水を買いに行ってる間に、お家が乗っ取られてパーティ会場になっちゃった! トホホ……。
お風呂に入ったら天井に泣いてる黒人が居るし、もう大変。
ママに電話したら知らない人が出るし……え、ママがシャンデリアの下敷きになって死んじゃったって!?
ママを弔いに行きたいのに、ボーには次から次へとハプニングが!
果たしてボーは無事ママの元へと辿り着けるのか!
ってな感じのお話。

アリ・アスター作品では『ミッドサマー』だけ鑑賞済み。

僕は好きです。

スティルトンチーズ食った夜に見る夢みたいな展開の連続に、心地よい気持ち悪さに溢れて脳がぽわぽわした。
監視カメラを早送りしたら未来が見えるシーンがお気に入り。

目まぐるしくボーに訪れる非現実的なあれそれを味わいつつも、薬やハッパを接種してる描写から語り部であるボーに信頼はおけず、どこからどこまでが実際に起きたことで、現実ではどういう事が行われていたのかを考察しつつ見てしまう。
屋根裏のシーンとか。

最後に、転覆した舟にA24のロゴが重なる所がとっても素敵。
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