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ボーはおそれているのland666のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0
面白かったー。強烈なメタフィクション。カフカとジョジョリオンを足して2で割ったような感じ。大きく4部構成になっているが、第1部が面白過ぎて、その後の2時間はガマンの時間になってしまい、バランスを欠いた印象。それでも監督のファンとしては十分面白かったけどね。アリアスターの魅力は『ミッドサマー』にしても『ヘレディタリー』にしても根底にある”クソ意地の悪い悪意”にあって、悪意の共有と悪意のヒーリングでニヤニヤが止まらない。観客も大変で、決して回収されることのない伏線を張り巡らされ集中力ばかり削られる。そんな状態の3時間で中盤はしんどかったが、今回も圧倒的に癒されてしまったなー。
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