猫の輪郭

ボーはおそれているの猫の輪郭のネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

もっとテンポ良くこっちを翻弄してほしい感じはあるけど、共感できたし、笑えるし。
パソコンにゲロ吐いたりいいと思う。
船のシーンも良かった。

水買うシーンのパニック描写リアリティが凄い。他人事のように思えなかった。

話としてのまとまりがあまりないし、ラストに全てが帰結していくようなエネルギーはないから、結局面白いけどヘレディタリーには負けるな、ってなる。

トゥルーマンショーとかコーエン兄弟のシリアスマン思い出した。

ラストで、観客が次々と帰っていくエンドロールの映像で、(自分を投影していた主人公=)自分の人生が消費されていくような恐怖を感じた。

アリ・アスターは狂気を作り出すというより、
人が体験する狂気を再現する監督だと思う。

全くヤバい人とは思わない。
ただ切実に自身の感情を表現している彼を、

Twitterの奴らは「ヤバすぎる狂ってる」みたいなクソ寒い誇張表現で消費して、

俺はそれがどうしても許せない。
猫の輪郭

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