このレビューはネタバレを含みます
正直長くて疲れたが、つまらなくはなかったと思う。家族(特に母親)、そして自分に対する愛憎や呪縛という監督のテーマが一貫しているからこそ少し共感できる部分もあり、気持ち悪いからといって一蹴できないのかもしれない。
パンフレットのインタビューでアリ・アスターが「母親が構築(演出)した世界とボーの内面的世界(恐れ)は一致しているから、実はこの映画は単純なんだ」と言っていて、少し納得した。何が現実で何が妄想かは実は割とどうでもよくて、監督が自らの「恐れ」をありのまま表現した結果なんだなと思った。
幾何学的なカメラワークとコントラストの強い映像が良くマッチしていて、画はどれも見応えがあった。テンポが悪すぎるのが良くなかった。
再度観たいとはあまり思わないが、解説を読んでもなお分からない部分も多々あるので配信にきたら再チャレンジしてもいいかもしれない。
