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ボーはおそれているのABBAッキオのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.8
2023年アメリカ、アリー・アスター監督。ヘレディタリー、ミッドサマーと家族の重さをホラーサスペンス調で描いてきたアスター監督。本作はさまざまなサブ/プロットが組み合わさっているが、全体を通して母と息子の共依存的愛憎がテーマなのは分かる。主に4つの場面から構成される。はじめは都会の貧民街(ここまでではないが自分も多少治安の悪いところにいたのである程度リアリティあり)、中産階級らしい医者夫婦の家(穏やかに見えて戦争の傷が家族を狂わせている)、山中の不思議な演劇集団(ボーの奇妙な回想)、母親の家(ボーの最悪の記憶との対決)。全体として謎解きをするような映画ではないが、映画の冒頭と映画の最後は、母の子宮でつながっているようだ。母親宅の写真など細かなヒントを読み解けばもっと分かってくるかもだが、自分は3時間もう一度はパスして配信を待つかな。
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