瓶

ボーはおそれているの瓶のネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

やってくれたな…… アリアスター……
いや最後そういうことでしょ あなたたちも偽善をやる人でありながら、ボーを断罪して、予後もそのままにして帰る あの構図ほんと…… あなたたちも救いたいと思いながら所詮絵空事ですよね はい という笑われですわ
最後ボートが爆発したときに上がった水しぶきの音が拍手のように聞こえてオイオイ……と思いました

お母さんはすべてを知っていながら、ボーを助けない 愛情を与えているのに見返りとして何も返ってこないから これはボーが神経症を抱えているからそう感じているのか?辛辣な言葉だと思いつつ、望んだのはおまえじゃんとも思いつつ、けど母親っていってもひとりの人間でしかないんだよねえ

ボーも別に自ら悪人をやろうとしているわけではない たぶん症状が出ているのをうまくやろうとして、失敗に転がっている…… それにしたって他の人たちあまりにも意地悪すぎない?ふんわり決めるな こっちにも教えなさい

観劇のシーンがつらすぎた 観ているのがつらい こわかった なんか結局すべてあなたの妄想ですよと突きつけられているような そしてそれを知っている何者かという存在 心の底ではみんな孤独、おまえも そういうものを指摘されて感じる孤独の怖さ
ごくたまに家族とか友だちとかと一緒にいるのにひとりなのを感じてしまうあれ やめてくれよ
アニメっぽさの部分かな 普段見ている背景の先の先のほうにいる、だれも認識しない場所でもがいている

アリアスター監督は、世間では非常識とされていることでも自分がそう思ったのなら、それを訴えないといけないというメッセージを込めているのでは?という考察を見かけて、今回は母親の苦しみを解放しているのかなと思った 母性本能というある種神話的なものに苦しめられている人たちへの賛歌のような 途中までは親殺しによる成長か?と思ったけど、またあとから出てきたもんな……

とはいえ、たくさん書いてみたが、肝心の物語はかなりわけが分からなかった ぜんぜん物語の趣旨と違うこと書いてたらどうしよ……という不安あり
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