ぬ

ボーはおそれているのぬのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

監督の精神的自伝映画。
「コメディ」との話は、「人生とは巨視的には喜劇である」からか。

以下、覚え書き。

・治安の悪い住民は、神経症・発達系特性を持つ人からみた「何をするかわからない」他人の誇張
・(宗教により?)決められた役割を強制される外科医一家の狂気
・死者と病人には手厚いが、娘?は蔑ろ
・アニメパートは人生の振り返り、しかし記憶は捏造されている、理想と現実
・精神的去勢、男性性の否定(嫌悪)、罪悪感、父親の存在の抹殺
・葬儀の場で母親の人生をなぞり、人間としてとらえることで親離れのきっかけを掴む
・葬儀以降の母親は超自我の象徴
・絞殺しきれない、母の刷り込みから逃れられない、脱出したと思ったが飲み込まれる
・母=宗教は暴論か?

咀嚼に骨が折れる。
ストーリーを楽しむのではなく、全てを象徴としてとらえる必要がありそう。
万人向けではないが面白い。
結局、ボーは自分の意志で動くことがなかったような。
ぬ