このレビューはネタバレを含みます
That was a TRIP.
何が現実で何が幻覚？妄想？かわからない。
理解と困惑が交互に訪れて無限ループ。
こんなに思考を迷子にさせられた作品は久しぶり。鑑賞後じっくり消化したら語り合うのも楽しめそう。
ホアキン・フィニックスの演技ってなんか見入っちゃうなぁ。ストーリーがあまり理解できなくても笑
中年男性の困惑顔とかパニック顔に無垢？な印象を抱くってなかなかない感覚だよなー。
とか思ってたら意外なところで観察力を発揮したり。ジョーカー化するのかと思わされる瞬間に緊張させられたりして。
思考も感情も完全に迷子。
子ども時代のトラウマが原因で社会とうまく関われない大人が、克服して自立したいのに次から次へと妨害されて操られて騙されて...
殻を引っ掻いてみたけど破くことはできずに、羊水の中に沈んでいく哀れなボウ。
他人は傍観するどころか鑑賞対象くらいにしか思ってなくて、ドラマが終わればあっさり見捨てる。
人間社会に対する皮肉かな...最後は見ててちょっと悲しかった。
