ボーはおそれているのlessthanzeroのネタバレレビュー・内容・結末

神経症を患っていると思われる主人公ボーが実家に帰省しようとするが、ほぼ全編にわたって信じられないような災難（とても全てが現実とは思えない）が次から次へと降りかかる地獄ロードムービー。
しかし、襲いかかる災難があまりにも非現実的ゆえに、不条理喜劇とみて途中までは笑い転げる。
主人公が生まれるシーンから始まる冒頭とか、ボーの母親が雇っているキャラクターがいたり、ボーがカメラで隠し撮りされたりしているシーンからして、これは母によるプライベート版トゥルーマン・ショー？と途中から思ったが、最終的には過剰な一方通行の愛情を押し付ける母親が、愛情に対する子供からのお返しが無いことに腹を立てて裁きを下すという理不尽な残酷物語に変わり遂げて混乱。
エレインが母の会社の社員だったというくだりから、実は出会った頃から母が雇っていたのではないかと邪推して恐怖に慄いた。
はっきりと確認できなかったが、同じ人物が二役を演じていたようなシーンがちらほらあったような気がしたので、いずれ観直して確認してみたい。