母と子。
私は母親になったことがないので息子目線で観ていたが、
親子というものはすれ違っているらしい。
子どもは無条件の愛を求めているかもしれないが、
親はそうではないように最近感じる。
（哲学的な話でいうと、無条件の愛を捧げられるのは母親だけで、父親は条件付きで愛を与えるようだが）
実家に帰省すると私の結婚や孫のこと、両親の老後の話になる。
これだけ大切に育てたのだから、孫を親に見せるのが親孝行。育てた分、親の老後の面倒を見るのが当たり前。
そんな思いを帰省するたびにひしひしと感じる。
アリ・アスター監督だから身を任せて鑑賞できたけど、
他の新鋭監督だったら早い段階で過小評価をしていたかも。
あの親子の間だと、男はただ子孫を残すための液体を出すだけであって、
その証拠に父親はアレをモチーフにされていたのかな、？
男尊女卑の時代では考えられない。
見方次第では男を馬鹿にしているとも思える。
ボーが住んでる街の悪人のほとんどは男性だし。
醜い。
車でボーを轢いたと話す夫婦は、
ボーの母親が仕組んだシナオリを全部知っていて、
「ここでの言動が後の自分を追い詰めるから気をつけるんだよ」という意味で録画されていることを話したのだろうか。
それとも全てボーの妄想の中なのか。
ボーが外で自分の家が荒らされているのを見る光景がなんとも滑稽。
お母さん、CEOならもっといいとこ住ませてあげなよ…。
いろいろ凄かったけど、
ペンキを飲み込むシーンが一番気持ち悪かった。
