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ボーはおそれているのmappoのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0
ブラックユーモアが過ぎて日本人にはギリ笑えないカートゥーンアニメの実写版みたいな映画だった。評判を聞いてタイトル通り観ることをおそれていたのだけど、 トンデモ展開の連続を見続けると逆に軽く見れることが分かった。他人の悪夢を観賞してるような感覚。
ボウの身に降りかかる出来事は、観てる私がこうなったらヤダよな〜と漠然と思ったことが次々と起こっているような、不安に対する共感力が高いものばかりで、ドン引きとニヤリの間という謎の感情にさせられた。
実家に辿り着いてからの展開は、より幼少期に近くボウの根底にある不安に近づいていく。母親の呪縛から逃れようとしたり、己の罪と向き合おうとしてるように見え、そこに考察する要素がありそうな感じもするが、そもそもこれは見た通りの世界なのかボウの精神的不安が見せている妄想の世界なのかよく分からない。なのでアリ・アスターは「ドン引きとニヤリの間という謎の感情」この部分を描くため丹精込めてこの映画を作ったんじゃないかな〜と思う。
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