このレビューはネタバレを含みます
よく分からないなあ…というのが正直な感想。
何が現実で何が妄想なのかがとにかく分からない。
ギリギリ現実の物語なのかと思っていたら、ちんちんモンスターが出現したところでそれも怪しくなる。
そもそも誰の視点で描かれているのかも分からない。ボー視点なのかと思ってみていたけど、ボーは母に監視されていて、母は映画自体のスポンサーにもなっている。
日常自体を監視していたわけではなさそうだから、ボーの住んでいる環境はボーの妄想（もしくは母が、セラピーの内容をもとに考えた世界）、
旅が始まってからは母の視点、だったのかもしれない。
ただ、最後の船のシーンはボーの心象風景っぽいなあと思う。首を絞めたことで母が死に、ボーはショックで自殺。残ったMW社の映画チームがボーは自らの罪を悔いて自殺したんだろうということで、最後のシーンを作った…とか？完全に想像だけど。
屋根裏の男は父かと思ったが、公式サイトの解説には双子の兄弟とあったのも腑に落ちていない。
父であれば
・父の世話をしていたという男の存在
・ボーが夢で屋根裏を見ている（屋根裏に入れられたのが双子の兄弟なら、ボーは屋根裏を見ていないはずでは？）
・ちんちんモンスターの幻
という3つが説明できそうなのに。
それに兄弟は、ボーの記憶の中で屋根裏に入れられる場面にしか登場しない。
母も、子供が2人いたならADHDで行動が気に食わないボーではなく、もう一方の子供に愛を注げばよかった。
その他の感想
・ボーの住んでいる治安が悪すぎる環境が面白かった（これもボーの妄想らしいけど）
・母親が毒親すぎて怖い。ボーの精神がおかしいのも納得
・母によって精神を壊されたボーばかりが不幸な目にあい、母親は断罪されないのが胸糞悪い。首を絞められて死んだ可能性はあるけど
