このレビューはネタバレを含みます
気持ち悪い、違和感がある、それでいて面白い
3時間も奇妙な映像を観るので、気が狂うかなと思いながら観たけど案外大丈夫だった
ミッドサマーの時のようなグラフィックを期待してみたけれど、途中の観劇のシーンでは特にそれが色濃く出ていて素敵だった！不気味な夢みたいだった
劇の最初のシーンでは、客席からの定点カメラのようになっていて本当に舞台を観ているようで、、この監督はカメラワークもおもしろくてすき
最後の母親の家では、建築もいけててよかったな
水が物語のキーになっている？冒頭の薬を水で飲むシーン、プールの水死体、水たまりで気絶するシーン、子供の頃のお風呂の記憶、最後の溺死等、、美しい水のイメージとは違ってトラウマっぽい使われ方
そして、エンドロールの不気味さは異常
BGMがない中で淡々とエンドロールが流れていき、画面内の観客達は続々と帰っていくのに現実の劇場では誰も帰れない(シンとしていてそもそも席を立ちにくい)雰囲気だったのが最高
この奇妙なストーリーを強制的に反芻する時間が与えられたみたいだった、、、
友達に面白かった？と聞かれても、純粋におすすめはできないけど、わたしは好きだった
