りふぃ

ボーはおそれているのりふぃのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いやあ、、、分からなさすぎてエンドロール中ずっと呆けてしまった。
ここ数年観た映画の中で一、ニを争うくらい意味不明だった。
けれど、退屈な意味不明ではなく、興味深い意味不明である。

友人と色々考察レビューを見ながら話したのだが、我々の結論としては全部合ってて全部間違っているとなった笑

仮説としては
①主人公ボーは今生まれるか生まれないかの瀬戸際にいて、生まれた場合の未来を見せられているという説。
→この場合、生まれると不幸になるしかないが、生まれないとその場で死ぬ(死産)ということになる。
②最初から最後までボーの神経症の悪夢という説。
→神経症のため、セラピストの元に通い、薬を出してもらっているボー。
そうなると、映画全ては薬の副作用あるいは神経症が見せる悪夢ということになる(ちょっと、デビット・リンチ『マルホランド・ドライブ』みたいな)。
③途中までボーは生きていて、裸体で車に轢かれてから死んでいる説。
→話があっち行ったりこっち行ったりするのは死の直前の走馬灯ということになる(これもまた、デビット・リンチ『マルホランド・ドライブ』みたいな)。
④ボーは最初から最後まで生きていて、母親の作り出した舞台の中で生きていたという説。
→最後、洞窟の中の巨大アリーナに辿り着いた時、ボーのこれまでの所業が審判にかけられる(キリスト教でいう最後の審判や、仏教でいう閻魔大王の裁き)。
この時に色々(勝手に)振り返られるのだが、ボーの全行いが大画面に映し出される。
また、映画開始時に流れる配給会社に、母親の企業のロゴ(MW)が入っていたり、ちょくちょく母親の企業CMが劇中で流れたりしているので母親のコントロール下にあることは薄々勘づくことができる。
などなど

とにかく、色んな説が考えられる。
だが、最初に述べた通り、きっとどれも正解だし、どれも不正解だ。

皆さんはどう考えたのだろうか。
公式のネタバレサイトを参照しながら色々考察すると面白い(ネタバレサイト:https://happinet-phantom.com/beau/analysis/)。

複数回観なければ分からないことだらけの映画であることは間違いない。
りふぃ

りふぃ