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鳩の撃退法の3104Arataのレビュー・感想・評価

鳩の撃退法(2021年製作の映画)
3.6
<22年04月>
【何もかもがよくわからない。でも最後まで目が離せない不可解な面白さを持つ映画。】
・2021年公開の日本のミステリー映画。
・かつて直木賞を受賞した天才作家の津田は、とあるバーで担当編集者の鳥飼に執筆途中の新作小説を読ませていた。津田は、事実を小説にしたことで訴えられた?過去があることから鳥飼も警戒しながら読む。内容は面白くて続きが読みたいが、どこか現実の話に聞こえる。そんな状況を、津田の現実世界の話と交えながら物語が進んでいく。果たして小説の結末は? という大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
・何もかもがわからない不可解な物語なのに、最後まで気になる。

・テンポが非常に良い。・津田という男のキャラクターがイヤらしくも憎めない魅力を持っている。

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■何もかもがわからない不可解な物語なのに、最後まで気になる。
 ・「何の映画を観ているんだろう?どこに向かっているんだろう?現実?空想?」と?が沢山。でも、最後まで観ちゃうんですよね。「で、どうなるの?」って。今までに味わったことのない感覚でした。これこそがこの映画の面白さだと思います。多くの前提知識も何も入れずに観てよかったなぁと思います。同じ鑑賞の仕方をお勧めします。

■テンポが非常に良い。 ・終盤での伏線の回収など、テンポが非常に良い演出でした。これまた私の好きなガイリッチー監督の作品に似た雰囲気が好きなところ。
 ・序盤から中盤にかけても、飽きさせない展開をしてくれるので、中だるみなく最後まで一気観できます。

■津田という男のキャラクターが嫌らしくも憎めない魅力を持っている。
 ・なんというか、一見イヤらしい印象を持つ津田(藤原竜也さん)なのですが、台詞回しや彼の行動からは「本質は良い人」ということが伝わってくるんですよね。これがまたギャップ萌えな感覚。イヤらしくも良い人、小説家なのにカッコいい、なんでもできそうで喧嘩に負ける、そんな数々のギャップが彼を魅力的に魅せてくれているのかもしれません。

■総じて…
 ・1回観ただけでは整理できない程の仕掛けのある映画です。ただ、初見でも、全てを理解できなくても、面白い。見応えのある映画。オチが解っても、謎解きのためにもう1回観ても良いかなと思えるテンポの良さも素敵。中々お目にかかれない映画だと思いますので、一度、鑑賞されてみてはいかがでしょうか。ありがとうございました。

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#全体3.6 #物語3.8 #演出3.6 #演技3.6 #配役3.6 #映像3.5 #音楽3.4
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