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鳩の撃退法のtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

鳩の撃退法(2021年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

2021年作品
原作は2014年に小学館から出版、2015年に第6回山田風太郎賞受賞作品。、

最近風の言い方なら、謎解きサスペンス映画になるのだろう。

事件は田舎のデリヘル送迎ドライバーの男が、かつて腕のある作家だが、フィクション(虚構)でなく、
ノンフィクション(現実)を小説化してしまい、起訴され、文壇を後にしてから3年後。

得体の知れない地域社会の暗部とそこに纏わる幾つかの事件に、巻き込まれつつ、
それを、また原稿に書いてしまう。

シンプルなストーリーなので、登場人物は多めでも、割とすんなり理解は出来た。
ただ先読みさせないような、
一家失踪事件、
夫が有る女の浮気に依る妊娠(夫は子を作れないおそらく種無し。)
偽装夫婦と、親無し半グレたちが、地域の裏ボス、大通り裏の男性によって、その地域が回っている事実を

書くけど逃げて、儲けよう、作家として返り咲こうとする再びの成り上がりストーリー。
作品は出来上がったとして、

出版に漕ぎ着けられるか?!は甚だ難しそうだが、
ストーリーは、エンドでも
実在する人物たちは現存しており、苦悩の人生はさらに続くわけで。

そんな不条理を遺して、文を売るのか?
ルポとして闇社会に切り込むのか?は分からないままのエンド。

作品を構築予測し、見えない現実を炙り出す。
その面白みを楽しめる作品です。

風間さんが演じる役者のお姿は、割と初めて観ましたがとても良かったし、今後もご活動を期待。

佐津川さんは、変わらずお美しく、中々の難しい役どころでしたが、ほわっとした雰囲気出すの、この方上手。

辛辣なストーリーながら、次は目立つ配役でまたご活躍を拝見したいと思いました。

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スタッフ
監督:タカハタ秀太
原作:佐藤正午『鳩の撃退法』(小学館刊)
脚本:藤井清美、タカハタ秀太
脚本協力:舘そらみ

音楽:堀込高樹(KIRINJI)
主題歌:KIRINJI feat.Awich「爆ぜる心臓」(ユニバーサル ミュージック)

製作:髙橋敏弘、藤田浩幸、潮田一、堀義貴、藤倉尚、久保雅一、有馬一昭
企画プロデュース:日枝広道、稲垣竜一郎
プロデューサー:浅岡直人
アソシエイトプロデューサー:長汐祐人、宍戸潤岳、秋吉朝子
ラインプロデューサー:鶴賀谷公彦
音楽プロデューサー:高石真美
宣伝プロデューサー:永江智大、西田雅之

撮影:板倉陽子
照明:疋田ヨシタケ
録音:鈴木健太郎
編集:タカハタ秀太
美術プロデューサー:津留啓亮
美術・装飾:佐々木健一

助監督:松本壇

特殊メイク:百武朋
スタント:高橋昌志
アクション指導:柏崎博志
アクションクルー:HAYAYE、井上景太、長島翼、樽谷佳典
VFX:Darwin、IMAGIA STUDIO

ロケ協力:富山県、富山市、富山県ロケーションオフィス、富山フィルムコミッション、高岡市、高岡フィルムコミッション、高岡市観光協会、富山地方鉄道、あいの風とやま鉄道 ほか

ラボ:東京現像所
制作プロダクション:AOI Pro.
制作協力:松竹撮影所、松竹映像センター

配給:松竹
製作幹事:松竹、電通
製作:「鳩の撃退法」製作委員会(松竹、電通、AOI Pro.、ホリプロ、ユニバーサルミュージック、小学館、イオンエンターテイメント)

上映時間 119分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入4億3200万円
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