このレビューはネタバレを含みます
ミステリーは基本的に苦手だけど、シナリオの展開が上手くて面白かった。
和製ウディ・アレンかと思わせるようなかなりのオシャレ映画で、中盤までメタフィクションかなと思わせておいて、実は作中の現実と地続きという流れも良い。
これをもっとぶっ飛んだ展開にしているのが舞城王太郎作品かなという気がするけど、僕自身含めて大多数の人にとっては今作くらいがちょうど良いというか、ぶっちゃけ覆面作家である舞城王太郎の正体はこの原作者の佐藤正午なのでは?と真面目に考えてしまう。
不勉強ながら佐藤氏の小説を読んだ事はないけど、話の構成や言葉選びとか人名チョイスのセンスがかなり被っているように思う。
そんな作家はそうそういない気がするけどな…。