たかちゃん

茜色に焼かれるのたかちゃんのレビュー・感想・評価

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
4.0
監督の、池袋暴走死傷事件に対する怒りが迸る作品。暴走で夫を亡くしたヒロインは、加害者からの謝罪がないからと、保険金の受け取りを拒否しており、そのため子供を抱えた生活は苦しい。昼は花屋で、夜は風俗で働き、暮らしを支えている。芝居が得意な母(尾野)はカラ元気で明るくふるまう。花屋の店長は尾野を辞めさせるために嫌がらせをする。息子はいじめにあう。店長もいじめっ子も、暴走加害者と同じく謝らない。風俗店の店長(永瀬)と同僚ケイだけが味方だ。息子はケイを慕う。母は恋人と思っていた男に裏切られ、永瀬が男に制裁を加える。だが、いじめっ子の悪戯が原因で、そこに住めなくなり、引越さざるを得なくなるのだ。理不尽な社会に対する怒り。そんな世の中に必要なのは友人と、謝罪なき加害者に対する少しの鉄拳制裁なのだ。
たかちゃん

たかちゃん