ゆうめし

茜色に焼かれるのゆうめしのネタバレレビュー・内容・結末

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

huluで。

7年前に夫が事故死。コロナで経営していたカフェが潰れ、生活難から風俗で働くシングルマザーとその中学生の13歳の息子の辛い日々を描く。

もうね、不幸のエピソードのオンパレードで正直みててしんどかった。2時間半くらいあるし。
でもね、不思議と面白かったんだよね。石田監督作品はハズれが少なくて良い。

冒頭で夫役のオダギリジョーの事故は、あれはあれよね、池袋のあの事故がモチーフよね。

オダギリジョーがいなくなってから生活難になったのかと思ったら、そうでもなくてその前まではカフェ経営をやっていたらしいオノマチ。
しかし、コロナのせいでカフェが潰れて養父の養護施設のお金やオダジョがよそで作った子の養育費など「それあなた払わなくてもよくね?」ってお金を稼ぐためピンサロで働くようになったオノマチ。

昼の仕事、ホームセンターのパートは自給930円。安すぎると思ったらどうやら住んでいるところは島根(電柱の住所に島根って書いてあった)
島根ならその自給か~と思ったら、渋谷っぽい街並みにいたり、ケイのヒモの彼氏の車のナンバーが大宮だったりと、土地勘がぐちゃぐちゃでした。たぶん架空の町設定なんだろう。

話が進んでいくうちにオダジョの事故ってよりも、コロナで生活がぐちゃぐちゃになったって感じ。
オダジョの役がもとバンドマンでお金を稼がないし宗教にハマったことがあり、よそで子供を作った実績を持っている顔の良いクズのヒモ男だった。まさにオダギリジョーしか許されない役でした。

尾野真千子。
めちゃくちゃ演技が上手い。
ずっとずっと怒らないで我慢してて昔の同級生に出会い、この苦生活から脱出できるか!って思ったのに相手はだたヤリたかっただけ。しかも既婚者って隠して。

まぁ、みてるこっちもそんなうまくいくとは思いませんでした。絶対上げで落とす構成だと思ってましたからそこまでショックではありませんでした。

しかし、オノマチ。さすがにブチぎれて包丁もって暴れる。一緒にいた息子の純平が気転をきかせし、風俗店の店長の永瀬正敏と風俗店の同僚で友達のケイを読んでヤリチン男をシメあげた。ここは唯一のカタルシスだった。永瀬正敏はヤグザのつてがあるのでヤリチン男はオレオレ詐欺の売り子として強制的に働くこととなりました。

ヤリチン男に制裁をくらわしたなら、純平をいじめてた3人組もこらしめてほしかった。あいつら放火するし永瀬正敏にシメあげてほしかった。

純平くん、良い子よね。
13歳設定だけどあまりにも筋肉質でガタイがいい。調べたら演じてたはが当時16歳だったみたい。そうだよね。
未成年の役者に軽いオナニーシーンをやらせていたけど、撮影時はちゃんと細心の注意をはらって行ったのでしょうか。男の子だから雑に扱ったりしてませんよね。

出てくる男はみな性欲まみれでオノマチやケイちゃんを見下してたけど、永瀬正敏の役だけはふたりに性欲ぶつけてないからカッコいいキャラになってたのかな。
オノマチが店辞めても助けに駆けつけてくれるのカッコいいだろ。
ゆうめし

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