チッタスープ

歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡のチッタスープのレビュー・感想・評価

3.3
ノマド=放浪者として数多くの旅を経験した小説化ブルース・チャトウィン。生前親交のあった映画監督ヘルツォークが彼の軌跡を追うドキュメンタリー。

日本を代表するミニシアター、岩波ホールの最後の上映作品ということで注目を集めた本作。


関係者との対談&世界各地での取材で構成された、静かなドキュメンタリーという趣きで物語は進む。

チャトウィンの著作を元にしたテーマが続くため、彼の本や生前のエピソードなどをあらかじめ予習していると更に面白く鑑賞できたような気がします(彼に対するネガティブな発言は劇中ほとんどなかった)。

とはいえ前知識がなくても、チャトウィンとヘルツォークとの友情関係は心に強く響いた。

チャトウィンのヘルツォーク評であったり、末期の病に侵され死を乞うチャトウィンに対し、ヘルツォークが送ったプレゼントの内容であったり。心から互いをリスペクトする精神に溢れていました。
チッタスープ

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