さく

悪い奴ほどよく眠るのさくのレビュー・感想・評価

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)
3.5
冒頭シーン、すごい緊張感あるのだけれど、(これは仕方がないのだが)セリフが聞き取りにくくて、それぞれの人の関係性が掴みにくい…
重要な伏線もあるので、物語が進むにつれて後追いで理解できるので、元からそういうもんなのかもしれないが。冒頭数十分だけでももう一度見るべきか?

『天国と地獄』が名作過ぎるので、見る前から期待値上がり過ぎていたかもしれない。楽しめましたけどね。

守山をつめるシーンで変に陽気な音楽を流すのはどういう意図の演出なのか? 黒澤明作品では、緊張感の続くシーンの合間に、ちょっとおふざけシーンを挟んで雰囲気を弛緩させてまた、緊張…みたいな演出は良くやっている(多分)と思うのだけど、それを音楽だけでやってみた感じでしょうか? この映画はずっとピリピリしているので。しかし、違和感だけ残ってあまりうまく行っているとは思えませんでした。

しかし加藤武はほんと良い役者。どの出演作でも良い味出してくれます。良い人も悪い人も強い人も弱い人もかしこな人もアホな人も何でもうまく演じられる名優。
さく

さく