御朱印帳

悪い奴ほどよく眠るの御朱印帳のレビュー・感想・評価

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)
3.3
黒澤明が政財界の汚職を描く。

汚職の濡れ絹を着せられ自殺した官僚の息子が身分を隠し、戸籍を他人と入れ替えて名前を偽り、黒幕の娘の婿となり、黒幕の懐に飛び込み、復讐を狙う話。
最後の10分位でまさかの急展開。巨悪には勝てないのか。悪を続けるのも辛いもの。言いようのない怒りが充満していたんだな。この時代。

でも、今だとパワハラという言葉が一般的になり、内部通報制度が一応整えられ、お上のために、あるいは抗議のために自らの命を犠牲に捧げるということは、.....無くなりつつと思いながら結構あるかも。

三船敏郎、志村喬のほか、香川京子、三橋達也、田中邦衛、菅井きん、加藤武といつたところも出演。
藤原鎌足、笠智衆、西村晃は言われないと分からない。
黒澤明から何度も使われるだけあって俳優たちの演技も皆上手い。二度見してみて気がついた。
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