悪い奴ほどよく眠るのkikkiのレビュー・感想・評価

街灯、車のヘッドライト、懐中電灯‥光と闇が際立つモノクロームの魅力。広大な廃墟や燻るだけの火口は社会や心理そのもの。勧善懲悪なんてただの絵空事だと、思いもよらないラストに突きつけられる。見ることさえ出来ない、当然手が届くはずもない巨悪。友情、愛情、後悔や憎しみも恐怖も悲しみも、そして命も全て飲み込んで肥大し、それを繰り返し引き継がれ、不動の地位に。それこそが悪というもの。凄いものを"観てしまった"! 追記：襖を開けたら西村 晃。