【1960年キネマ旬報日本映画ベストテン 第3位】
黒澤明が東宝から独立し、黒澤プロダクションを立ち上げた後の第一作。キネ旬では橋本忍が『黒い画集』と合わせて脚本賞を受賞、毎日映画コンクールでは助演…
この頃の三船は観ているだけで面白い。一方、志村喬(の役)の情けなさよ。なんともカリカチュアライズされていてわかりやすい。
そして森雅之の悪党ぶり。今となっては三船や志村の陰に隠れがちだが、名役者であ…
このレビューはネタバレを含みます
役人は上司を裏切ることができないという台詞があるが、真の黒幕だけがのうのうと甘い蜜を吸って生きていけるこの世の中の仕組みを大胆に描き出したものだと思った。
というよりも悪の親玉が一人いるのならまだ分…