マジで最高。大傑作。グダグタな踊り、バーレスクの派手な衣装、20年代のメイク、キマリ過ぎてる編集、あんまりこういう言い方は好きじゃないが、俺のための映画だった。
田舎娘がバーレスクで一泡吹かせるというプロットは『ジプシー』とも似ているが、こちらの方がコメディ寄り。キレた父親がドレスを破いてしまい、徐々に服を脱いで行くのが良い。とにかく全編にわたって編集がキマりにキマっているのだが、なかざわひでゆき先生の解説ブログによるとフリードキンではなくてラルフ・ローゼンバウムの功績だそう。モノクロとカラーが混在したり、過去と現在(舞台の観客の切り返しってこんなに遊びがいがあったのか！)がごちゃ混ぜになったりとにかく楽しい。キャスティングもたまたまなのかめちゃくちゃ豪華で、エリオット・グールドは本作がデビュー作らしい。個人的には『黄金銃を持つ男』のボンドガールが主役を演じてるのがほんといい。やっぱり可愛かった。
ラストがまた完璧で、祭りの後の静けさが泣ける。マジでフェリーニみたいだった。『オズの魔法使い』でライオン役を演じたバート・ラーが落ちた水鉄砲を拾い、舞台を去っていく。このラストで泣かないわけがない。3億点。

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