磨

ゴッドスレイヤー 神殺しの剣の磨のレビュー・感想・評価

3.4
中国で168億円以上の興行収入を計上、現実と虚構が入り混じる幻惑世界を壮大なスケールで描くファンタジー・アクション。

異生物が存在する異世界。執筆する内容が現実世界に影響を及ぼす小説家の存在、娘を探す為に小説家の暗殺を請け負った男ー。全体的に厨二感マシマシで、数ある日本のコミックを彷彿とさせるような内容は興味を惹かれる。
最も、日本でこれを実写化すると往々にして目も当てられない映画になりそうだけど、そこは中国。超美麗グラフィックや最新モーションキャプチャーを利用したアクションなど、超大作の言葉が相応しい豪華仕様。
もう製作費200億円くらいかかってんじゃないのかと思う(大赤字やん)、知らんけど。

ただ、こんな楽しそうなモノを紙一重で凡作にしてしまうのも中国映画あるある。序盤から中盤は数々のワクワク要素に食いつき気味だったけど、途中からその要素がどうも噛み合わない事に気づく。
設定のアラなどは目を瞑れても、ぶつ切りで急展開の物語はやはり気になる…。わかり難い物語に、宣伝文句の“幻惑世界”という文言を思いだす(笑)


まぁ個人的には想像していたモノと少し違って残念ではあったけど、設定などがちゃんと頭に入っていればもう少し違って見えたと思う。一つの作品としてはそこまで悪いものじゃないし、この世界観がお好きな方なら楽しめると思います。
磨