二本の短編小説「A Writer's Odyssey」とその続編「Godslayer」をもとに映画化という事だが、未読だが短編というからには二本合わせても単行本一冊より確実に短いだろう。
それにしてはまとまりが無く整理のついていないストーリーで、派手な映像のわりに盛り上がらない作品。
それに、ことごとくどこかで見たようなシーンやストーリー展開で、オリジナリティはあまり感じられないのがマイナス。
というか、一番基本的な設定の「現実と空想」という所は、まんま「ネバー・エンディング・ストーリー」だろ。
でも現実との接点がネバエンほどの浮遊感が無いのは、やっぱりコピー商品って感じか。
それになんであの小説家が書くことが現実世界に作用するのかの説明がまったく無い。かわりにオヤジが書いてもいいようだし。
設定がグダグダ。
悪役がオヤジの夢を知っていたのも、その夢が作家とシンクロしていることも、ガキがあの歌うたっていたことも説明なし。
って言うか、ボスキャラの頭の剣。どうもあれが弱点だったようだけど、なんで刺さったまま放置してるの?抜くと死ぬの?だったら思いっきり刺しておこう。
ご都合主義だったり、回収されない伏線だったり、真面目に観るとストレスが溜まるので、脳みそ使わずにツッコミながら観ると楽しめる作品。
余談。
ラストのボスキャラとの戦い。
上手くやればかなり盛り上がるシーンになったのに、ハジケきれなかったのが残念。
ド素人のオヤジが書いているという設定なので、いきなりガトリング銃とかセーラームーンとか出てきて、これはいけるかな?と思ったが、そこ止まり。
なんでもっとハチャメチャにしなかったのだろう。どうせ基本パクリの内容なので、アメコミ系とかゴジラ系とかなんでも出せるのに、もったいない。