アメリカという国は超コネ社会、超学歴社会だそうだ。アメリカンドリームなんて言葉は嘘っぱちで、この二つがない限り成り上がるためのスタートラインにすら立てない。コネと学歴を手に入れるために必要となるのが"金"。そんな社会で実際に起きたのが2018年の大学不正入学事件。本作はこの事件を扱ったドキュメンタリー。
アメリカの有名大学に裏口入学させるには何十億円もの寄付が必要となるが、事件の主犯リックは数億円で入学させるという格安プランを提供していた。この格安のプランすなわち通用口入学の手口を本作では露わにしていく。
何でも金で解決されていく資本主義の成れの果ての一端を見せられたようでウンザリしてしまうが、本作の不正事件が明らかになって、アメリカの有名大学の価値やイメージが下がったと思いきや、実際には真逆のことが起きたという事実にはもはや呆れてしまった。
