芥川賞作家・小川洋子の小説を実写化した日本・台湾合作映画。
人気のないリゾート地のホテルを舞台に、謎めいた中年の男と心に闇を抱えた若い女性が織り成す禁断の世界を描く恋愛ドラマ映画。主演は永瀬正敏。
現実世界なのか夢か幻か、実にわかり難い作品。そういったコンセプトなのは序盤から分かっていたけど、さすがにこちらに解釈を委ねる部分が多すぎる。よくいえば“大人の映画”だけど、自分の脳味噌では消化しきれず、エロティシズムな映像だけが焼き付いてしまった（笑）
キャストは日本と台湾の役者がキャスティングされていて、特に注目したいのはヒロインに抜擢された台湾の新人女優・陸夏（ルシア）。本作が映画デビュー作となるのを感じさせない落ち着いた演技で、大胆なシーンも難なく熟している。醸し出す幻想的な雰囲気は、そのヴィジュアルも含め小松菜奈ちゃんに本当にソックリだった。
万人にはオススメできないけど、アブノーマルでバイオレンスな永瀬正敏が見たい方には是非オススメしたいかも…。序盤から強烈すぎる。
ちなみに同名のホテルが秋田県由利本荘市にあるらしいです。もちろん本作とは関係ないのです（笑）
