アキヒロ

アミューズメント・パークのアキヒロのレビュー・感想・評価

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)
3.7
冒頭4分に渡る「作品解説」笑 それは抜きにして、、
全編皮肉が効いてて、ゲラゲラ笑いながら見れた。

老人が「老人」だという理由で"社会交流からつまはじきにされている"という。
すなわち「老人差別」を表現している。
「あなたは血圧が高いだろうからアトラクションに参加しないで。はい、次の人!」
ゴーカートに乗るにも視力検査。「はい、あなたは不合格」。
「65歳以上はバスに乗れ!」
いやいや、ゴーカートww しかもその夫婦は、その出来事があった後、馬に乗ってるし笑 「免許証いらず!」HAHAHAHAHA

老人間の貧富差も描いている。
金持ちの老人は何から何まで従者にやらせるが、主人公の老人は扱いもメニューもぞんざい。
おまけにその周りでは黒人の老人が物欲しそうに見ている。

「占いの館(未来を見れる館)」では、若い夫婦が老人になった未来が見れる。(未来すぎる笑)
土地の高単価の支払い、夫が病気になっても医者に相手にしてもらえず、最悪の未来が見えるwww ひどすぎるw

「老後は友達を作るのが大事さ」そう言って近づいてきた男は、老人のポケットから財布をそっと抜き取る笑

「フリークスショー(怪物ショー)」で出てきたのは、なんと老人!笑
しかも客たちは見るなり「気持ち悪い!」とヤジをとばす。

老人が同じベンチに座ろうもんなら、子供たちをそっと移動させる母親。
「こんな所にいたら、老人が感染る!」と言わんばかり。

ロメロ監督も自分が老人になって、そういう社会問題を実感したんだと思う。
一般上映されていないということ、1時間もない放映時間ということから「作品性の高い愚痴」って感じの内容だったが、"毒"がスパイスで効いてて面白かった。
アキヒロ

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