えいごう

ブラックボックス:音声分析捜査のえいごうのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

音声分析を題材として取り扱っているだけあって、音への強いこだわりを感じる作品だった。場面の転換となる物音やノイズキャンセリングの表現等、ゾクッとくる音響効果がちらほら。「主人公が狂っているのかもしれない」というミスリードから生まれるサスペンスには説得力があり、物語を引っ張っていくだけのパワーを感じたものの、オチは凡庸。結局主人公だけが着実に真実に近づいていて、その彼を信じたのは失踪した上司だけであり、黒幕も何の捻りもない存在で、登場人物にほとんど魅力を感じなかった。退屈ではないが、特筆して面白いわけでもない。しばらくしたら忘れてしまいそうな気がする映画。