ShinMakita

ブラックボックス:音声分析捜査のShinMakitaのレビュー・感想・評価

2.0

ドバイ発パリ行きのヨーロピアン航空24便がアルプス上空で墜落、300人以上の死者が出た。24便は、ハイテク企業アトリアンの新型機である。直ちに航空事故調査局BEAの主任音声調査官ポロックが現場に飛びブラックボックスを回収、事故原因を探り始めた。しかし2日後、ポロックが突然無断で休職してしまい、調査が滞ってしまう。BEA局長はやむなくポロックの副官であるマチュー・ヴァスールを分析官に任命しブラックボックス解析を引き継がせることに。マチューは有能だが、異常に仕事にのめり込むタイプで、しばしばポロックと対立していたため今回の事故調査から外されていた身だった。マチューはさっそく音声分析を開始、墜落直前にノイズだらけとなったコクピット内音声をクリアにし、ついに微かな音声を拾い上げる。それは「アラー・アクバル」…イスラム系テロリストがコクピット内に侵入、混乱により制御不能に陥り墜落した…と結論づけ記者発表し評価されたマチューだったが、その直後、亡くなった乗客が家族に残した留守電音声を提供され、不安に苛まれることになる。

「ブラックボックス」


以下、ネタバレ分析捜査。

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音演出・耳演出・墜落時状況のリフレイン。この辺りは完璧だし、確かにハラハラするし楽しめる映画です。神経症気味の主人公が事故原因を探り当てるたびに「やっぱ違いました」となるので、若干イライラはするんですけどね。あと、細かいところがチョイチョイ気になります。一番はドラレコかな。警察が捜査に入ってるなら、まず調べるのがドラレコじゃない?マチューが入手する前に警察の手に渡っているはずでは…
イスラム系乗客がカートに邪魔された等マチューの想像でしかない部分もあるし、ポロックの末路やラストのクルマハッキングなどなど、はっきり描かない部分も多いので、ロジカルかつスッキリする謎解きを期待したらちょっとガッカリかも知れませんな。あと、航空ショーのプレゼンという大舞台で暴露というのは陳腐な気がしたなぁ…
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