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ブラックボックス:音声分析捜査のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-408
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋新しい感覚のサスペンスです。よく練られた脚本と、音声分析という聴力をフルに活かして問題を解決すべくの展開が観るものに緊張感を与え続けます。ただシンプルに物語が淡々と進行していくので更に緊張感が増していくその感覚が素晴らしい作品です!!

🖋316人全員の乗客が亡くなったヨーロッパ航空の墜落事故。その事故原因調査で威力を発揮するのが、タイトルになっている「ブラックボックス」。フライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダーが内蔵された箱のことです。人並外れた聴力を持った音声分析官の主人公がその真相を解明に。事故なのか?テロなのか?それとも大きな陰謀なのか?。。。

🖋時間を感じさせないスピーディーな展開と、何が真相かを二転三転させ、クライマックスに一気に畳み掛けるその脚本と演出はほんとに秀逸!!クライマックスも一抹の悲しさは残るものの、こちらも巧い!!

🖋主人公のオタクっぽい音声分析官マチューを演じるピエール・ニネが好演しています。音を聞くだけで、故障ならどの箇所か、事故なら何と接触したのか、事件なら犯人の人物像まで割り出す、音声分析官という真のプロフェッショナルを、徹底的にリサーチして作り上げたそうです。

😢Story:(参考: 公式サイト)
ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落! 乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、ボイスレコーダー、通称“ブラックボックス”を聴く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチューだったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。やがて乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明。マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。本格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。今、マチューのキャリアと命をかけた危険な探求が始まる──。

🔸Database🔸
・邦題 :『ブラックボックス 音声分析捜査』
・原題 :『Boite noire』
・製作国 : フランス
・初公開 : 2021
・日本公開 : 2022/01/21
・上映時間 : 129分
・受賞 : ※※※
・監督 : ヤン・ゴズラン
・脚本 : ヤン・ゴズラン、シモン・ムタイルー、ニコラ・ブヴェ=ルヴラル
・原作 : ※※※
・撮影 : ピエール・コッテロー
・音楽 : フィリップ・ロンビ
・出演 : ピエール・ニネ、ルー・ドゥ・ラージュ、アンドレ・デュソリエ、オリヴィエ・ラブルダン、ギョーム・マルケ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネ主演で、旅客機墜落事故の真相究明にあたる音声分析官が航空機業界の闇を暴くサスペンススリラー。ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客乗務員316人全員が死亡。さらに、事故機のフライトレコーダー、通称「ブラックボックス」を開いた航空事故調査局の音声分析官ポロックが、謎の失踪を遂げる。ポロックから調査を引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表。乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明したことで、マチューの分析は高く評価される。ポロックに代わる責任者としてさらなる調査を続けるマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞く。しかし、その音がブラックボックスに残された音と違う事実にマチューは愕然とする。監督は「パーフェクトマン 完全犯罪」のヤン・ゴズラン。
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