Screen7

ブラックボックス:音声分析捜査のScreen7のレビュー・感想・評価

3.8
耳をそばだてて音に集中して、じっくり観るサスペンス。ヘッドフォン着用しての鑑賞、オススメです!ヨーロッパ航空の新型機に搭乗していた316人全員が亡くなった、墜落事故。この痛ましい事故の真相を明らかにするため、航空事故調査局に勤める主人公が、時間と(人と)闘いながら調査を進める姿を描いた物語。
我々が耳にする報道の裏には、こういう職業の方がいるんだな、というのが最初の感想だった。本当に小さな音も聞き逃さず、手掛かりを掴もうとする音声分析のシーンは見応え抜群。それと同時に、失踪した同僚を始めとした、幾つかの不可解な点を引きずったまま淡々とストーリーは進んでいく。点と点が綺麗に繋がった時は、思わず感嘆の声が漏れた。パズルが全部完成した!と思ったのも束の間でしたが…。
主人公は音声分析官としては本当に優秀なんだけど、その一方で日常生活にも支障が出てしまうくらい音に敏感。加えて、真面目なあまり作業に熱中しすぎて周囲が置いてけぼりを喰らうほど。煙たがられ、彼が孤立していく様は胸が苦しくなった。
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