ドラえもんは猫型ロボット

ブラックボックス:音声分析捜査のドラえもんは猫型ロボットのレビュー・感想・評価

2.0
「君の仕事は妄想でなくて分析だろう」

この一言に尽きる……。

〈あらすじ〉
アルプスで原因不明の墜落をした旅客機。航空事故調査局に勤める主人公は、墜落機のブラックボックス=コクピットの音声や管制塔との通話を記録した装置の分析に着手するが、ある疑念が生じるというお話。

完全なジャケット詐欺……。
優秀な音の専門家が、ブラックボックスの解析を通して誰にも分からない墜落事故の真相を突き止める話だと思ったよね、みんな?

大きな陰謀や不正に対して、
単なるお役所の一職員が探偵ばりの調査や推理をする映画を期待して観たわけじゃないだけどなぁ。
少なくとも自分はがっつりと、この映画への向き合い方を間違えた。

観たかったのは、こういう素人探偵映画じゃなかったんよ~😭
『ギルティ』みたいなワンシチュエーションスリラーだったんだけどな。

主人公も有能といわれながら、やたらと本業でミスするわ、持ち前の神経質な性格から暴走するわ、見ててこっちがイライラしたわ。
こういう映画なら、もっと圧倒的主人公感のある無敵な完璧超人か、
うだつの上がらない昼行灯が起死回生を狙うくらいでないと。
そもそも正義感ゆえの行き過ぎた行動を繰り返す主人公って、この映画の中じゃ(ネタバレ)と一緒じゃないスッか。
そりゃ共感できんわ。

この手の映画では、ラストが珍しい終わり方なので、そこは良かったと思うが、うーん、すごくワクワクして観たので、個人的には残念だった😭

自分の評価は低いですが、エンタメ要素は高いし、フランス産スリラー映画としての評価も高いので、気になった方は観てみてください。
決して、ワンシチュエーションのスリラー映画ではないので、そこはご注意を。