のんchan

ブラックボックス:音声分析捜査ののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
フランスらしいサスペンススリラーで地味だけど凄く面白かった。

航空機事故の際、事故原因を調べるのに重要なブラックボックス。
事故に遭った航空機から取り出されたボックスの中身を、担当者が警察当局のいる前で開けていく様も初めて見たし、その音声をどんな風に聴き取って分析するのかを興味深く知ることができた。

その音声にはテロリストのような声が入ってると聴き取るのだが...
実は分析するだけの仕事に、あってはならない陰謀や事件、事故が絡んでいく。


フランス航空事故調査局の音声分析官マチュー(ピエール・ニネ)は、分析力に高い能力を発揮するパーフェクトな仕事ぶり。
愛する妻ノエミ(ルー・ドゥ・ラージュ)は新型航空機の認証機関に勤務し、2人とも多忙な中も仲の良い夫婦なのだが...

スイスで航空機が墜落し調査が始まるや、上司ポロックから担当を外される。その後、ポロックが行方不明になり、局長(アンドレ・デュソリエ)からマチューに担当を任され、休む間もなく取り組むが、怪しげな音声が四六時中耳から離れなくなる。

上司の失踪、セキュリティ会社(人間ではなくAIが動かす航空機を作る)の野心家、女性ジャーナリスト...

事故原因は何?犯人は誰?と終始予想のつかない展開をするので、最後まで非常に楽しめました。
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