2013年製作。通算15作目。ロシア北西部の田舎にある文明から隔絶された精神病院が舞台となる。『The Settlement』から11年が経って、その場所を訪れ直したか、或いは当時のフッテージを再構築したと言われても不思議には思わない。平和で和やかな日々の情景を長回しで描き出していくのは初期ドキュメンタリー的な趣があって嬉しいが、薄靄がかかってピンボケしているのはやっぱり不安にさせられる。戻ってきたのか、もう戻ってこないのか。
他の短編はこちらの記事に収録されています。なんで毎日小出しにするか理解し難い。
セルゲイ・ロズニツァ その短編ドキュメンタリーの全て
https://note.com/knightofodessa/n/n18b941933344