このレビューはネタバレを含みます
彼女が好きなものは
先週、観賞したひらいての愛がまだ抜けずにさえとしてスクリーンに映る山田杏奈さんには少し戸惑いもありながら観賞した。
自分たちが思っている普通、という固定概念・主観によって誰かが苦しめられてられている現実を目の当たりにした。
BL好きも、異性が好きだ、ということもそれぞれの個性であってその人自身が生きる原動力でもあると思う。
それが否定されてしまえば個として生きる意味を喪失してしまうのではないだろうか。
また、自分とは違う世界観だからといって排除、否定することによってリアルなその人らしさを無視することになりその人自信の価値観を否定することにもなる。
大人へ近い高校生の彼らへこの現実を単純化してみせるのではなく、知られざる存在として触れ合い向き合う意味は大きくある。
全体として、どこにでもある高校生の雰囲気、青春感を感じた。ただ、それぞれ人にはあまり言えない隠し事を持ち、摩擦を避けながら生きてしまっている。いつか、ファンタジーではなくそれをふつうとして話し、承認し合うことができる日がくればいいなと感じた。それは自分自信も他人事でない。
構成としては少し曖昧で大事なシーンにもう少し時間を使ってもいいかなあとも感じる。
楽しく、砂浜で過ごす2人のカットはあえてなかったのかなあ。
海のように全ての人々が平等で生き生きと生存できる環境になれば理想である。
いま、この映画を作成している意味は大きい。たくさんの人に届いてほしい。