このレビューはネタバレを含みます
冒頭のソーシャルディスタンスのくだりは悪手だと思う。「コロナ禍」だと誰もが思うのに、その後に映しだされるのはマスク無しのパラレルワールド。そこでみんな「これは現実じゃない」と気づいてしまう。題材を考えればきっとリアルを描きたかったはずなのに、舞台をファンタジーにしてしまう理由がわからず悶々としました。
アイテムが露骨でちょっと面白かった。
・QUEEN(フレディ・マーキュリーがゲイ)
・ラムネ、サイダー(炭酸=摩擦)
・カクレクマノミ(カクレというワード、オスがメスに性転換する生態)
・すいか(野菜であり果物でもあるカテゴライズ)
などなど。
演者はみんな素晴らしく、特に山口紗弥加と今井翼のミドル組が印象深いです。
なんでもかんでもネット検索する主人公も印象深かった。きっと今の学生たちはネット検索で世界とのバランスをとっているんだろうなぁと。お金のために書かれたゴミ記事を撲滅して、誰かのためになるネットを後世に残せたらと願ってやみません。なんの話だこれ。