東京国際映画祭学生応援団

彼女が好きなものはの東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)
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浅原ナオトの小説「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」を、映画化した一本。

ゲイであるという自分の"異常な"アイデンティティと、周囲にある"普通"の価値観とのギャップに苦しむ男子高校生の姿を、爽やかな青春映画に落とし込んだ秀逸な作品でした。

街を歩く人々や電車内の広告など、至る所にある"普通"の家族の姿に心を痛める安藤くんの姿が印象的でした。性的マイノリティだからといって、いわゆる"普通"の家庭を望まないわけではない。そんな当たり前のことを、映画を通して改めて気付かされました。
そして上映後のQ&Aで監督が仰っていた、「本作が特別にLGBTQを描いた映画と言われない日が来るのが理想なんだろうな」という言葉が胸に残っています。

一方で、性的マイノリティへの周囲の反応が痛くリアルに描かれていた部分も、印象的でした。「マイノリティに理解がある」と思っていたとしても、実際に目の前に現れた時、心から「理解している」とは言えないかもしれないと、考えさせられました。

〈鑑賞者:みゆう〉

映画祭期間中も、学生応援団が見ることのできた作品をどんどんレビューしていきますので、是非ご覧ください!!

🎥第34回東京国際映画祭
 |開催期間:10/30(土)〜11/8(月)
 |場所:日比谷・有楽町・銀座地区  
 |チケット:当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非!

また、学生応援団が運営している各種SNSでも映画祭に関する投稿を沢山していきますので、こちらも是非チェックしてみてください。
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