ゲイの主人公と、BL好きの女の子。
二人の生きたセンシティブな感情が交差し、奮闘するフレッシュな瑞々しさと、理解の無さや想像力欠如の残酷さ、両面を感じさせる映画になっている。
フレッシュな瑞々しさで言うと、山田杏奈演じる女の子の、一生懸命な若さが本当素晴らしい。末恐ろしい女優さんだな。
LGBT+などと、無意識に丸め込んで、グルーピングして分かった気になってしまう...
そんな丸め込まれた側の視点を、決して丸め込まずに丁寧に丁寧に汲み取って描いており、主人公の複雑な感情がビンビン伝わってきて、今年の映画で最も泣いたかもしれない。
ただ、映画の閉じ方の腹落ち感はイマイチ。