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彼女が好きなものはのkazu1961のレビュー・感想・評価

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)
4.3
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-135
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋欧米のLGBTQ作品では結構グッとくる良い作品は多くあるのですが、邦画ではコミカルな作品を除いては素晴らしい!!と思う作品はあまり見当たりませんでした。そういう意味ではあまり期待せずに観たのですが、男子高校生のゲイに生まれたことに対する葛藤と苦悩、そしてその男子高校生を好きになってしまった腐女子の女子高生の苦悩が突き刺さるように心に届いてきました。そしてクライマックスの学校での全校集会での演説では、もう感動の涙!!素晴らしいLGBTQモノの青春ラブストーリーです!!

🖋本作、浅原ナオトの青春小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を実写映画化した作品です。BL好き、腐女子の女子高生三浦紗枝(山田杏奈)とゲイであることを隠している男子高校生安藤純(神尾楓珠)との恋と葛藤を見事に描いた作品です。この2人の恋を通じて“普通”とは何か?!を純粋に描いています。そしてそのギャプに立ち向かう2人とその仲間たちの絆が巧く描かれた作品です。

🖋本来重たい題材を青春ストーリーに置き換え、草野監督の軽やかな演出と主演の神尾楓珠、山田杏奈の好演もあり爽やかで感動する作品になっています。特に本日鑑賞した『ひらいて』でかなり尖った演技を披露した山田杏奈が愛されるべきキャラを見事に演じていて若いながら演技の深さを感じました。また登場人物全員に悪い人たちが出てこないのもgoodです!!

🖋個人的にはクラス会での討議や、全校集会での演説などを通して、セクシャルマイノリティにおける当事者の苦悩、世の中の無知が引き起こす暴力、誰の心にも潜む無意識の偏見などをひとつひとつ紐解いくところが素晴らしいと思います。期待以上の作品でした!!

😭Story:(参考: yahoo movies )
妻子ある同性の恋人と付き合っている男子高校生・安藤純(神尾楓珠)は、ゲイであることを隠して日々を過ごしていた。ある日、書店で同級生の三浦紗枝がBL(ボーイズラブ)漫画を買うところに出くわし、紗枝から「誰にも言わないで欲しい」と口止めされる。それをきっかけに二人は急接近し、一緒に遊園地に行くなど交流を深めていくうちに、純は彼女から告白される。自分も異性と交際し、周囲と同じような人生を歩めるのではないかと思った純は、紗枝と付き合うことにする。

🔸Database🔸
・邦題 :『彼女が好きなものは』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2021
・日本公開 : 2021/12/03
・上映時間 : 121分
・受賞 : ※※※
・監督 : 草野翔吾
・脚本 : 草野翔吾
・原作 : 浅原ナオト
・撮影 : 月永雄太
・音楽 : ゲイリー芦屋
・出演 : 神尾楓珠、山田杏奈、前田旺志郎、三浦獠太、池田朱那

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「私がモテてどうすんだ」の神尾楓珠が映画初主演を果たし、浅原ナオトの青春恋愛小説「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」を映画化。高校生の安藤純は、自分がゲイであることを周囲に隠して生きている。ある日、書店を訪れた彼は、クラスメイトの三浦紗枝がBL漫画を購入しているところに遭遇する。BL好きであることを秘密にしている紗枝は、純に口止めをする。純には妻子ある同性の恋人マコトがいるが、書店での出来事をきっかけに紗枝と急接近。友人とダブルデートをしたり、クラスメイトと遊園地で遊んだりするうちに、純は紗枝から告白される。純はある思いを胸に、彼女と交際を始めるが……。監督は「にがくてあまい」の草野翔吾。
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