BL好きの腐女子三浦がたまたま好きになった安藤が実はゲイだった。
腐女子やゲイであることを周りにカミングアウトできずにいる２人の、淡い青春ラブストーリー。重い題材だけどライトに描かれてる。
LGBTと腐女子という組み合わせが新鮮に感じた。
ゲイだけど、普通に結婚して家庭を持って幸せになりたいと悩み葛藤する安藤。マイノリティとしての生きづらさをとてもリアルに感じた。
スポットライトはあまり当たらないけれど、安藤の理想の通りに、普通に結婚して家庭を持ち子供にも恵まれて一見幸せな家庭に見えても、実は裏では男子高生と不倫三昧の今井翼。そこに至るまでの過程や現在においても彼も様々な葛藤を抱えて生きてきたのだろう。後の安藤の姿なのだろうか。。
心ない言葉を浴びせられながらも、誰も悪くないしみんなの気持ちが分かるから、余計胸が苦しい。
自分は理解していると分かった気になっていても、無意識のうちに差別は起こってしまっているということを改めて実感すると共に、自分もそうだったかもしれないなあとフラッシュバックして自己嫌悪になる。
ラブサイモンを思い出した。ティーンのLGBTが題材の映画いろいろ観てきて、なんとなくだけど、辛いのはみんな一緒だけど、欧米よりも、みんな同じ制服で個性を出すことが許されない閉鎖的環境の日本のティーンのLGBTたちはより苦しんでいるんだろうなあと。
誰もが生きやすい世界になるといいなと願うばかり。
なぜ見つかるような場所でキスするのだろうというところや(わざと？)、アウティングの声の大きさに配慮がなかったというか不自然だったり、最後のスピーチに少しの違和感を感じてしまったので少々減点。
まえだまえだ弟が少年から青年になってたり(元気なキャラも良かった！)、久しぶりに見た元アイドル今井翼も、目立ちはしないけど大事な役どころで、体当たりの演技に驚いた。
