ゆき

彼女が好きなものはのゆきのレビュー・感想・評価

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)
3.8
摩擦

「そちら側」という線引きはあくまで平面的すぎると痛感する時間だった。
殺伐としつつも青春感のあるドラマ版に惹かれ、原作を読んだ。
全8回のドラマと異なり、映画は121分に凝縮させなければならない。どの部分を抜きだすんだろうと期待値高めに鑑賞。
想像よりも人間愛の大きな括りできちんと人と人を対峙させる展開だった。
「普通」という固定概念と無神経とは少し異なる「無知」ゆえの同町圧力。
愛らしいルックスの二人が軸となるが、「綺麗」で収まらない表情の豊かさが印象的だった。
等身大に見える役者さんだからこそ実直な言葉が刺さるのかも。
日常を簡略化させないこと。それが一番難しく、でも重しいところでもある。
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ゲイであることを完全に隠し生きてきた高校生。偶然、同級生の女子がBLマンガを購⼊するところに鉢合わせ、彼は彼女の本当の姿を知る。そして二人は距離を縮めていくが…
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