予想以上に面白く、見応えがあった。まず言えることは、大人でも、鬼太郎の知識が無い人でも、十分楽しめる内容であるということ。妖怪ウォッチ的な子供向け作品かもと内心思って観たが、そんなことは全然なく、割と重厚なストーリーといい、おどろおどろしい感じといい、むしろ大人向けの感じすらした。
妖怪を強調しすぎることはなく、人情をベースとしてその光と影とが成す鬼太郎誕生までの軌跡が描かれている。各登場人物もくどくなく、キャラがたっていて良かった。特に主人公に好感が持てた。
そして良くぞやってくれたと思うのは、本作の水木しげる先生へのリスペクトだ。水木先生のある戦争マンガの反映を観た時はあっと驚き、製作陣の姿勢に感謝したくなった。
