⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のpeplumのネタバレレビュー・内容・結末

なんか毎年この時期の東映アニメーションの新作、あんまり期待してなくて評判良くて見に行って完敗するという流れがある。
事前に墓場鬼太郎1話を見ろと言ってくれた友人に感謝。
因習村と妖怪、幽霊族の絡ませ方が異様に上手いし、中盤に派手派手アクションやってくれてラストも大盤振る舞い。理想的な因習ものでした。
水木とゲゲ郎のバディ感、事前に読んだ感想で好きなやつだろうなと思ってたけどその通り。タバコを断ったシーンで絶対あげるターン来るの分かってたのに…吸いかけて………それはもうBIG LOVEやで。
煙草の煙もくもくな昭和の世界を序盤に示してくれてこの制作陣の思想を理解出来てよかった。大広間に一族が並んでる常軌の逸し方も心強い。
水木がタバコを叩いてる仕草、浴衣に着替える芝居など実直な仕事がよかった。銀座でクリームソーダを喫しましたという言葉遣い好き。

沙代ちゃん……こんだけ可愛くてこんだけ外に出たがってて主人公に絡んでくる女の子は悲しい目に遭うしかないんだよなぁ。
東映アニメーションらしく声優が豪華でよかった。糸目の石田彰。甘ったるい皆口裕子。

見るまで忘れてたけど水木しげるってめちゃくちゃ戦争反対の人だよなと思い出したし、そこの描写も容赦なくてよかった。戦争によって水木は心にも体にも傷を負ったけど銃を扱えることの安心感ったらなかった。

ラスト、エンドロール、Ｃパート鮮やかでした。