このレビューはネタバレを含みます
今年の『RRR』枠になりそうな盛り上がり。観に行くしかないよなあ！
いま一番客層がバラバラと思われる。シニア勢や一般の男性客も増えてきててまだ拡大しそう。
15億はいけそうだし、日アカの優秀賞にも入れそう。
ああ〜なるほどこう脚色するのね…なるほどなるほど……ぇえ！！こうくるぅ！？
5連勤直後で一本めに観た『ロスト・フライト』の緊張が残りつつだったので、マジで疲労がえぐい。目だけじゃなく心も疲労した。
明らかにオマージュ元は犬神家の一族。帰還兵が出てくるという点を、上手く水木しげる御大の壮絶な経験を織り交ぜて描かれる。また現代への皮肉を込めた部分も、しん次元クレヨンしんちゃんより成功していると思う。
"綺麗事"と言われるような問答がとても分かりやすく、腑に落ちやすく作られている。
ただ100周年だから新作作ろう！というノリではない。このまま拡大してシニア勢がもっと詰めかけた時に何を思うのか。『トップガン マーヴェリック』とは違う意味で古参が心配です笑
あと『ロスト・フライト』内の予告では字幕だったが本作内では吹き替えでアクアマンが流れて、客層を理解してんなあと思った。
鬼太郎×犬神家をベースとして、PG12指定を存分に生かしたホラーサスペンスとしてのエンタメとメッセージ性を両立した新解釈なストーリーラインは絶品も、ラスボス時貞翁の描かれ方がやられるためだけのヘイトキャラだったのは不満。"社長"で一瞬水木が躊躇ってしまうのも共感できないレベルでただの悪人すぎた。あとは邦画にありがちなやたら結果まで引っ張るとこも出ていた。狂骨が解放されて容赦なく村人も死んでいくのは良かった。名ありの悪役はもう少し惨たらしく死んでほしかったが。
あと地味に好きなキャラがあんまいない。水木がもう少し杉元みたいだったらもっと好きだった、
個人的にはR15+でさらにグロを突き詰めたバージョンも観たい。
映像：======A
脚本：=====B
編集：======A
俳優：======A
人物：======A
音楽：=======S
音響：======A
【MVP】水木
