このレビューはネタバレを含みます
児童虐待描写があるって注意書きが欲しかった！！
SNSで話題になっている父と水木の関係性を抜きにしてもよくできてる映画だと思った。ずっと「なんだから不気味」と思わせる映像や音の演出、風景の美術など見入る場面が多かったです。森のシーンは数多くの妖怪…妖怪？がいてわくわくした。贅沢を言うともっと様々な種の妖怪を活躍させてほしかったけど出たのは狂骨と河童くらいのものでちょっと残念。
あの短い上映時間の中でもうまく水木とゲゲ郎が信頼関係を築いていく過程を収めたので、ラスボス時の『俺の相棒は…』の台詞も綺麗事だなぁと冷めずに見られた。
むしろ悪役が悪役過ぎて『人間なんか放っておけよ！』みたいな水木の台詞に同意しまくる始末。すごい。すごい悪な一族…！
『これから先何があっても逃げるなよ』というゲゲ郎との約束、一度は破ってしまったせいで奥さんが最期に見た人間は自分たちの姿を見て逃げる男になってしまったのだと思うと悲しくてたまらないし、そうはならないのは分かっていても家族３人で幸せになってほしかったけどなぁと願ってしまう。
